フランスのバター不足は何故今起きているのか?いつまで?

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10月24日にステファン・トラヴェル農業大臣(Stéphane TRAVERT)はラジオのインタビューで、「このバター不足は長くは続かないでしょう」と答えていましたが、バター生産者組合の方ではそうは考えていません。

現在、フランスのスーパーでは、バター不足が日に日に深刻となってきており、大臣の回答から2日経って、スーパーのバター売り場の棚にはもう殆どバターがない状態となっています。

  • なぜ今このバター不足が起きているのでしょうか。
  • この事態は予測されていたのでしょうか。
  • 価格が操られているのでしょうか。

またいつまで続くのか気になるところですね。

状況をみてみましょう。

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バター不足が起きているその背景とは?

バター不足の原因には大きく3つあると考えれています。

  • フランスの酪農農家が生産量を少なくしたこと
  • フランスでこの夏に回収量が低くかったこと
  • 外的な要因として、中国への輸出が増大していること

です。

2年前の2015年には、牛乳の過剰生産に陥り、生産者の売り値が叩かれたことで酪農家は牛乳の生産を抑えるようになりました。

それに加え2016年の気候条件が悪く天候に恵まれず、今年の夏に牛乳の回収量が低くなっていました。

それに拍車をかけるように、中国でのバター菓子ブームです。現在中国では、クロワッサン、ビスケット、バターをたっぷり使った菓子を食べる習慣が定着し、フランス乳製品加工業者は国内へ販売するよりも輸出を増やしているのです。

中国への輸出は、値段の問題で輸出に力を入れているというのはありますが、絶対量に関しては、2016年に気候条件が悪ったので、2017年の初めにはこのバター不足が年末にかけて起きることは予知されていたということです。

ですので、いまニュースになっていますが、すでに分かっていたということです。

中国への輸出と国内のスーパー、どっちを取るか

中国での、バター菓子の消費がのびていることで、輸出が伸び、反面フランスのスーパーのバター売り場で、商品がなくなっているという現状ですが、ではなぜ、輸出に回さないで、国内のスーパーに卸さないのかということになりますが、

それは

値段の問題です。

乳製品を取り巻く状況として、

  • 生産者
  • 加工業者
  • 大手スーパー

がありますが、大手スーパーが値段を決めるといって過言ではありません。

生産農家の収入は年々苦しくなるばかりなのに、スーパーは商品の買値を上げません。商品の買値を上げないので、酪農家の売り値も低いままとなっています。

バター不足はどこで?スーパー以外でも?

このバター不足は現在、スーパーで起こっていますが、バターを使うレストランやパン屋さんでは通常通り営業しています。

ではなぜパン屋さんやレストランが営業が続けられているかというと、高く買ってくれるので、乳製品の加工業者は、レストランやパン屋さんへ卸しています。

パン屋さんのバターの買値は去年と比べて約倍になっています。そのような背景で、微妙にパン屋さんのバター菓子パンは値段が高くなってきています。

深刻なバター不足はとくに、ブルターニュで

ニュースでは、このバター不足の場所は特に報じられていませんが、地域でみると、フランスの全土であるわけではないのです。

南仏はオリーブオイルの消費が多いので、深刻な不足にはなっていません。逆に北のブルターニュ地方やノルマンディーはバター料理が多いので、特に不足となっています。

またスーパーもピンキリで、安値で買い続けたい大型スーパーには不足が続き、加工会社から高く買うことにしたスーパーには商品が入るという流れになっていくと予測されています。

クリスマスを迎えるころには、バター不足は解消されるか

フランスの各地方で状況が違いますが、酪農農家を取り巻く状況が様々です。その地域に大きな加工業者が一つしかないと、牛乳の買い取り値段も操られ農家に交渉の余地もありません。

農家は加工業者への値段を引き上げられず、また加工業者はスーパーへの売り値を上げられず、一方的な関係がつづいていますので、年末までに解決は難しいと考えれています。

ただ、バターの加工業者もいくつかありますので、買値を上げることにしたスーパーには、一部の商品が卸されることになると予測されています。

ですので、今まで普通に食べていた好みのブランドとはならない可能性が高いということです。

そして酪農家の生産意欲はどうなるのでしょうか?

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