フランスの有給休暇は何日あるの?取得と消化の仕組みの解説

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フランスで勤務して、「今有休の日数は何日あるの?」とふと考えてしまうことはないでしょうか。

給与明細を手にして、見てみても、良くわからいという方も多いと思います。

それはそうです、他国かた来た人にとっては、フレンチ給与明細がまた複雑ですね(^^♪

理解しにくい点は、

  • 入社してから今日まで、何日有給を取得できたのか?
  • 何時から有給が使えるのか?
  • いつまで消化しないといけないのか?

この有給の取り方は、フランス独自のものです。

また企業によって、年間の5週間の有給を、30日制にしている会社と、25日制にしている会社とあります。

一度すっきりと理解したいものです。

では早速有給の種類から使い方まで見ていきましょう(^^♪

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有給の種類と日数ってどうなってるの?

フランスに有給休暇の日数は労働法で決まっていて、年間5週間です。5月から10月の間に、従業員が有給休暇の申請をすると、会社側は拒否できなくなっています。

気候が良い時期や、子供の学校のバカンスと同じ時期に取る人もいますし、夏の7月8月にまとめて取る人もいて、取得の時期は様々です。

前年に丸1年働くと、6月から有給休暇が使えます。といっても2017年からは、1か月の労働の後でも、取得は可能になりました。

有給をどのようにためていけるのか、取得の仕組みを見ていきましょう。

有給休暇の仕組み

まず、有給の種類についてです。

①有給

②時短代休

と2種類に分かれています。

①の有給はフランス語で、congés payés (コンジェ・ペイエ)といって、1年に5週間貰えます。貰えるということは、勤務した代償として、働いた日数(時間)に対して、それに相当する、有給がもらえます。

1年勤務すると、5週間の有給があるということです。この5週間のこのコンジェ・ペイエは、フランス中どこの企業で働いても、1年の勤務に5週間貰えます。

1年で25日なので、1か月勤務すると何日のコンジェ・ペイエが貰えるかは、つまり、25日を12か月で割るとでますので、

コンジェ・ペイエの計算式

25/12=2,083 

となります。

後ほど、25日制と、30日制の仕方の違いを説明しますが、給与明細を見ると、毎月2,083日ずつ、増えているはずです。

たとえば、中途入社をした人が、半年働くと6か月ですので、2,083 x6=12,498なので、12日半になります。

②のRTTは次の章でご説明します。まずは、25日制と、30日制の違いをみてみましょう。

25日制と30日制の違い

1年働くと、コンジェ・ペイエを5週間貰えるということは先ほどご説明しましたが、1週間に、土曜日も入っているという考え方があります。

  1. 1週間に実労する5日あると考える
  2. 1週間に土曜日もあると考えて6日あると考える

1のことを、25日制といい、2を30日制と言って、この2の方はフランス独特の考え方です。

フランス語で、1をcongés ouvrés  2を congés ouvrables と言います。

30日制なら週に6日あるので、年間30日となります。

有給は25日制でも、30日制でも年間5週間ですが。給与明細上の表記の仕方が違います。

コンジェ・ペイエの計算式

30/12=2,5日

30日制の場合は、給与明細には上記の計算のように、毎月2,5日ずつ増えていきます。

経理会社に給与明細の作成を依頼すると経理会社で間違って有給残数を計算する場合があります。

以前はフランスでも夏に4週間と残りの1週間を別の時期に消化していました。そんな週単位の消化の仕方なら問題はないのですが、いまは細かくバカンスを消化しますので、細かく計算をしていく必要があります。

例をとってみてみます。

たとえばAさんが3月に5日休みを取ったとします。

3月4日の木曜日から、翌週の3月8日月曜日まで、カレンダー上は5日間です。

25日制なら、土曜日をカウントしませんので、木、金、月の3日を消化したとなり、

30日制なら、木、金、土、月の4日を消化したことになります。

極端な例ですが、25日制日なら、この3日(木、金、月曜日)の休みを取るのを、8回したとします。

有給残数から引いて行けば、最後に1日余ることになります。

計算式25日制

25-(3x8)=1

ところが、30日制なら毎回4日の消化ですので、

計算式30日制

30-(4x8)= ー2

と-(マイナス)になってしまいます。可笑しいですよね?

トリッキーなのは、30日制なら、年間5週間の有給ですから、土曜日が5回あることになりますので、4日の休みを8回取ったとしても、一度に4日引かれるのは、5回までです。

正しい計算式30日制

30-(4x5)-(3x3)=1

と残数が1日となり、25日制と同じ結果になります。

どちらの25日制でも30日制でも正しく土曜日の引き方を管理をできれば、問題がないのですが、給与明細に記載する際に、計算を間違えるケースがありますので、注意が必要です。

RTTって何?

最初にいいました、②の時短代休についてです。フランス語で、RTTと言っています。

RTTとは、Réduction du temps de travail、の略で日本語で時短代休と訳しています。

フランスでは、カードルと言われる管理職者と、非カードるの2つのカテゴリーの従業員に分けています。

通常カードルは、勤務時間をオーバーして働くことが多く、残業したからと言って、残業手当もありません。

カードルは、朝9時に出社して、夕方17時に帰るような時間数で仕事をしているのではなく、与えられた仕事をこなす、所謂ミッションを遂行するという考え方です。

そうすると、勤務時間が会社規定で定められている、時間を越して働いても、残業とはみなされません。その代わり、このRTTを使って、時間よりも日数管理するという考え方を適用しています。

先ほどのコンジェ・ペイエが25日だったのに対して、このRTTはその会社が所属する団体協定によって、違ってきます。コンジェ・ペイエは労働法で決まっていて、RTTは業種で違います。

会社の業種がたとえば、輸出業だとすると、Import Exportになります。団体協定では、カードルの勤務日数を214日制と規定しています。

そうすると、

RTTの計算

365-25(コンジェ・ペイエ)-114(週末と休日)-214(団体協定の日数)=12

となります。

1年が365日です、輸出業の団体協定では、12日のRTTとなります。

合計の有給は、

5週間の有給

2週間と2日のRTT

合計で7週間と2日の有給日数となります。

そうするとカードルって、1年の労働日のうち、約2か月は会社で勤務していないということになるですが、そこは、時間で勤務しているのではなく、あくまでもミッションをこなすと考えてのRTTなのです(^^♪

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団体協定➡ 就活!勤務先の団体協定の入手の仕方と読み方とは?

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まとめ

有給についてまとめました。

この有給残数の計算は、雇用者側も雇用される側も、まかせっきりにしないで、疑問があると雇用者に質問するのが良いです。

可笑しいと思いながら、言わないでいると、あとで何年分も遡って計算しなおすことにもなります。

外注で給与明細をまかせると、間違って記載してことに気がつかないで、何年も経過してしまうことがあります。

あとで訴訟の引き金ともなりかねません。注意が必要です。

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➡ フランスで管理職と非管理職の違いを理解する!日本とはどう違う?

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